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2010年10月

2010年10月26日 (火)

後見制度開始10年

成年後見制度がはじまって10年が過ぎました。制度開始は2000年4月ですから10年を過ぎたことになります。私は後見人の仕事に携わって約6年半ですが、はじめのころは金融機関手続きや医療機関との関係、施設入所などなど、かなり戸惑いもあり、お互いに手さぐりだったような気がします。雑感ですが以前と変わってきていると思うところを上げさせていただきます。

①金融機関における実印取引の問題

金融機関の手続において問題になっていたことの一つに、実印で取引を求められることが多くありました。最近は、きちんと説明することで実印でなくても届出印として認めてもらえるようになりました。おかげではじめのころは2~3時間以上手続きにかかることもありましたが、今では速ければ10分程度で終わってしまうこともあります。

②医療同意の問題

医療機関における手術等の同意の問題も、以前はいくら後見人には医療同意する権限がないと説明しても、後見人に求められることが多くありました。最近では医師も、後見人に医療同意権がないことを理解してもらえることが多くなり、最近では同意しなくとも、医師のほうで最善の治療をしていただけることが多くなりました。

③身元保証の問題

施設入所の際の身元保証人の問題についても、最初のころは身元保証人としての署名、捺印を求められることが、多々ありました。入所施設が心配しているのは、①利用料の支払い②入院時の対応③死亡時の遺体の引き取り、こうしたことに心配しているようです。これら①~③についてもそれぞれ対応方法を協議していくことによって、身元保証人がなくとも契約できるようになってきています。

そうはいっても、まだまだスムーズにはいかないことも多いようです。「2010年世界後見法世界会議」のなかでもそれらのことが提示されています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101025-00000518-san-soci

2010年10月22日 (金)

リーガルのいる風景

ある日のドレミサポートハウス事務所風景です。ただ今レイアウト変更中で、少々事務所内はバタバタしています。

Ph_208

真ん中にいる犬は、もちろんリーガル君です。

2010年10月15日 (金)

社会福祉士と成年後見

最高裁判所のホームページからは、成年後見人に関する「成年後見関係事件の概況」という資料が公表されています。

http://www.courts.go.jp/about/siryo/kouken.html

これは成年後見に関する申立件数、終局区分、審理期間、性別・年齢構成、申立動機、鑑定などの概況が公表されています。この中に成年後見人と本人との関係といった項目があります。つまり誰が後見人になっているかということです。

2009年の調査では社会福祉士は全体の8.1%となっています。第三者後見人は約37%ですから、第三者後見人のうち4~5人に一人は社会福祉士が受任していることになります。制度開始間もないことはコンマ何%とほとんど受任に至っていませんでしたが、2005年頃より徐々にその割合を増やしてきています。

成年後見制度は財産管理と身上監護を主軸にしています。財産管理は文字どおり財産を管理することですが、身上監護は一般的な意味での支援や養護といったことよりも、むしろ法律行為や契約といった事務的な事項を示しています。

しかし、実際には利用者の視点からとらえれば、成年後見人に期待することはそういったことに加えて、生活課題といったことではないかと思います。入院したらどうしよう、在宅生活が難しくなったときにどうしよう、こういったことに対して、心理的な面も含めて安心できるような支援を求めているのではないかと思います。

社会福祉士は福祉相談援助の専門職です。福祉相談援助とは生活課題を支援することでもあります。そのことへの期待が、社会福祉士の後見人が増えつつあることを示しているのかとも思っています。

2010年10月 2日 (土)

後見人のしごと

後見人のしごとを改めて考えています。

基本的には財産管理と身上監護という言葉で表現されますが、財産管理とは文字通りご本人の財産を管理していくことです。一方で身上監護というと福祉の立場から見ると、権利擁護的な見方ができるかと思いますが、本来の意味は福祉施設入所契約や病院入院契約といったことなどを指しています。粛々と財産を管理し、生活に支障のないようにするといったことが基本的なところのようにもうかがわれます。

しかし、ただ食事、入浴、睡眠などといった基本的な生活面だけで生きていくといったことは通常あまりないと思います。時にはショッピングとしての買い物、温泉を満喫するために旅行に出かけたり、無駄遣いであることをわかっておきながらパチンコしたり、異性との付き合いなど、いわゆる人間らしい生活が無ければイキイキと暮らすことはできません。

だから基本的な後見業務に加えて、本人のニーズに沿って適切に代理権を使えば、様々なことができる可能性を持っていると思います。実際、私が行っている後見活動の中には、福祉送迎サービスを利用して、遠地まで旅行に出かけたり、娯楽施設の利用をされたり、映画やライブを観に行ったりといったことまで支援します。

基本的な生活(食事、入浴、睡眠など)

+イキイキ生活(旅行、ショッピング、人とのおつきあいなど)

といったところまでお手伝いしています。そこが掛かりつけ社会福祉士であるゆえんであると思っています。

マズローという心理学者は欲求段階説を提唱しました。

①生理的欲求

②安全の欲求

③所属と愛情の欲求

④承認の欲求

⑤自己実現の欲求

生理的欲求、安全の欲求など生きていくうえで欠かせないところを支援するのが、成年後見制度の核になる部分でしょう。しかし、所属と愛情の欲求や自己実現の欲求などはイキイキ生活に欠かせない部分なので、この部分で代理権を適切に使っていくことも必要かもしれません。考えようによっては後見人の業務はクリエイティブなものなのかもしれません

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