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2012年10月

2012年10月20日 (土)

二重の不安

このところ相談がとても多くなっています。特に多いのが成年後見に関することなのですが、それ以外にも様々な相談があります。相談において大切なことはやはり「聴く」ということで、よく福祉の分野では「受容と共感、そして傾聴」などといったことが言われます。相談者の話をきちんと受けとめ、気持ちを理解し、しっかりと耳を傾けるということなのですが、この傾聴というのはなかなか難しいものです。

利用者の方は必ずしも私と価値観が同じわけではないので、話を伺っていると自分の価値観と違った話がいろいろと出てくるわけです。そういう状況の中では、自分の中では「違うなぁ。」「嫌だなぁ。」といった否定的な感情が出てくることも少なくありません。私自身も年齢を重ね人生経験を積んでくると価値観が定まり、固まってきてもいるので、若い時以上に柔軟に話を伺うことが難しいと感じる時もあります。

また、利用者の方はいろいろな意味で不安を抱えています。「二重の不安」という言葉があって、これは福祉の支援を求めている人は2つの不安を抱えながら相談にやってくるというものです。不安の一つは福祉に関する課題そのもの、つまり介護が必要になった、生活資金が足りない、家族から虐待を受けている、といった課題そのものということになります。

もう一つの不安は、そういった課題を相談した時に、相手の相談員がきちんと丁寧に話を聴いてくれるだろうかどうかということです。福祉の課題だけでも、実は大変なことなのに、その大変なことを初対面の人に話すというのは、とてもデリケートな感情が織り込まれ、絡み合っているわけです。

私自身も公私にわたって相談をお願いすることがあります。そういったとき、電話口の相手の声色、窓口の相手の表情、こういった要素がとても影響を与えるといったことによく気づかされます。自分も相談をしながら「こうありたいなあ」「これでは困るな」といった感情が出てくるわけです。これらのことを自分の日々の相談に生かしたいところですが、忙しさを理由に、なかなか傾聴できていない自分に、もどかしさを覚える今日この頃です。

反省・・・。

2012年10月 2日 (火)

障害者虐待防止法施行

10月1日から障害者虐待防止法が施行されました。各地域の自治体でも様々な活動や取り組みが展開されてくるものと思われますが、大切なこととして各市町村に虐待に関しての相談窓口ができたことではないかと思います。

虐待という問題はとてもデリケートな問題です。「もしかして虐待?」と思っても、その情報がきちんと伝わっていかなければ、正しく解決されないことも多くあります。そういった意味では相談窓口の役割はとても大切なことだと思います。

児童、高齢者、そして障害者と3つの虐待防止法が施行されましたが、法ができる以前は必ずしも適切に解決されていないという歴史がありました。法の施行によってこうした課題が迅速に解決されることが期待されます。

もう一つは法の施行によって、一般市民が関心を持つようになることだと思います。児童虐待の通報件数はものすごい勢いで増えましたが、児童虐待防止法が施行されたこともその一つの要因と思われます。法の施行によって一般市民に虐待に対する意識が高まり、通報や相談をすることが多くなってきたと思われます。

虐待について多くの一般市民が関心を持ち、きちんと相談できる窓口が増えてきたことは、虐待を防ぐ大きな役割を果たすと思われます。

私が所属する群馬県社会福祉士会でも、県民に向けて虐待対応に関する講座を始めています。多くの県民に関心を持ってもらえればと願っています。

今日のニュースに障害者虐待に関する記事がありました。これも障害者虐待防止法施行がきっかけとなっているかと思われます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121002-00000011-mai-soci

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