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2013年5月

2013年5月30日 (木)

改正公職選挙法

改正公職選挙法が成立し、成年被後見人の選挙権が認められるようになりました。国の迅速な対応は評価できると思います。

後見制度利用を支援するにあたって、本人や家族には後見類型の場合は選挙に行けなくなります。と今までお伝えしてきましたが、その説明は不要になるわけです。

今回の改正は、裁判所が下した違憲判決によるところが大きいと思われるのですが、別の角度から見ると、選挙権が認められない後見類型割合が多いことも一つの要因ではないかと思います(保佐、補助、任意後見は選挙権はあります)

平成24年12月末現在の後見制度利用状況を概観すると、

後見 136,484人

保佐 20,429人

補助 7,508人

任意後見 1,868人

となっていて、全体の8割強を後見類型が占めています。以前の記事でも書きましたが、本当に後見類型でよいのか、申立前に注意深く確認することが必要と思います。後見類型になれば多くの法律行為は代理できるようになりますが、そのぶん被後見人の権限は縮小されます。被後見人のメリットでなく、後見人の権利がきちんと守られるようにならなければと思います。

公職選挙法は改正されましたが、違憲判決の控訴については取り下げられていないようです。なぜ・・・?

2013年5月27日 (月)

被後見人の財産を横領した専門職後見人に実刑判決

仲間の社会福祉士より、被後見人の財産を横領した専門職後見人に実刑判決が下ったとの情報をいただきました。

http://mainichi.jp/area/gunma/news/20130409ddlk10040145000c.html

被後見人の財産の中から約250万円を横領したとのことです。本人は自首しましたが、判決は懲役2年6か月の実刑判決となりました。

平成24年の最高裁判所の調査では後見人選任において、弁護士、司法書士、社会福祉士などの第三者後見人が選任された割合は51.5%、親族は48.5%となっています。この制度は平成12年度に始まりましたが、当初は第三者後見人は約20%、親族は約80%でしたから、年々第三者後見人の割合が高くなってきています。それだけ第三者後見人へのニーズは高まっているわけです。

にもかかわらずこういった不祥事を起こしてしまうのは、とても衝撃的です。第三者後見人への信頼を裏切った行為ともいえるわけで、裁判所の判決はそういった点も含んでいたのかと推測されます。

後見人は本人の代理人として、財産管理を軸として大きな権限を家庭裁判所の審判によって与えられます。預貯金を動かしたり、本人宅に立ち入って財産調査を行ったり、後見人以外では知ることのできない情報を得るなど、とてもデリケートなことをおこなうことができるわけです。

だからこそ、これらの業務を行う際は、後見人自ら立会人を求めたり、預貯金に関して複数人で確認するなどの手だても必要になってくるわけです。大きな権限を与えられているからこそ、自らが説明のできない行為に及ばないような仕組みを作っておく必要があるかと思います。

2013年5月14日 (火)

ピアノマニア

社会人になる少し前に、調律師を目指したことがあります。10代後半ではじめたピアノですが、ピアノに触れることのできる仕事にどうしても就きたいと考えていました。当時、理工系の学校に通っていたこともあって、「ピアノ調律師」という職業を考えたわけです。結局、回りまわって、調律師ではなく、音楽療法士になったのですが。

先日、レンタルDVDを借りに行ったら「ピアノマニア」というタイトルのDVDを見つけました。パッケージを見ると、ピアノ調律師のドキュメンタリー。さっそく借りて観賞です。

主人公のシュテファン・クニュップファーはコンツェルトハウスでピアノ調律に携わる毎日をおくっています。様々なピアニストの音への追及に、的確に応えながら音作りをしていくのです。彼らは、イメージでもって会話していきます。

「澄んだ音」

「広がる音、密な音」

それにしても、この映画に出てくるホールはいったい何台のピアノ(恐らく全部スタインウェイ)を所有しているのかと思わせほどたくさんのピアノが登場します。それぞれのピアノの登場のシーンが、これまたすごく、まるで重戦車が工場から戦場へ送り出されるかのような重厚さです。

ピアニスト ラン・ランの、ぶっ飛んだ演奏も素晴らしいです。彼は、映画「のだめカンタービレ最終楽章」で主人公、野田恵のピアノ演奏をすべて担当しているそうです

ピアノ好きな人はぜひご鑑賞を。

公式HPはこちら

http://www.piano-mania.com/index.html

2013年5月10日 (金)

楽譜を作る

近隣のホールでイベントがあり、ピアノを弾く機会があるので、モーツァルトのK265を弾くことにしました。このイベントは2日間にわたって何百人という出演者が交代でピアノを弾くので、一人あたりの出演時間は5分以内です。

ちなみにK265はバリエーションすべて(12バリエーション)を弾くと私の場合おおむね10分かかります。そこでピアノの師匠とも相談して、6つに絞りました。

ちなみに、

テーマ→VARⅠ→VARⅡ→VARⅧ→VARⅨ→VARⅪ→VARⅫ

の順に弾いていきます。VARⅫはけっこう難関です。

さて、それに伴い、楽譜を作ることになりました。師匠に言わせると、早めに当日使用する楽譜を作ったほうが良い。色画用紙を台紙にして自分なりに見やすい楽譜を作ったほうが良いとのことです。

練習に時間を費やしていたので、なかなか楽譜作りまで時間を取れなかったのですが、ようやく作成しました。

20130510_111925こんな感じで作ってみました。

少し大きめの色画用紙にバランスよく楽譜を張っていきます。各テーマごとに見た目でブロックが分かれているように張ったほうが、音符を見失わなくて済むようです。また、実施に譜面台においてみると大きさのせいかクニャリと曲がってしまいそうだったので、色画用紙の裏を強化しようと思います。

練習も大切ですが、こういった作業も必要ですね。

2013年5月 2日 (木)

後見人の不祥事

後見制度を悪用した弁護士が逮捕されました。なんと3900万円も着服したということです。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20130501-00000194-fnn-soci

この弁護士はニュース記者の取材にいろいろと答えていますが、被後見人のもとに訪問するのに掛かる必要経費として、1回につき5万円とか10万円といっています。おまけに帰りにラーメンまで食べて、これが必要経費だと主張しています。どう考えても必要経費にはなりません。

後見業務を遂行するにあたって、ご本人からいただく費用として

①報酬

②必要経費

の2点があります。報酬については、法定後見制度の場合は業務内容や管理財産等の状況により、家庭裁判所が決定します。決定された金額をご本人の財産からいただくわけです。任意後見の場合は本人と契約した金額において決まります。

そしてもう一点の必要経費は、後見業務を遂行する上で必要な費用のことです。たとえば通信に必要な郵便切手、各証明書等を取り寄せるのに必要な収入印紙、面会に必要な交通費などが必要経費になります。あくまでも業務遂行のために必要となる実費です。

ですからこの弁護士が言うように、1回の訪問で何万円も経費が掛かることはあり得ません。ましてやラーメン代を本人の財産からいただくこともあり得ません。せいぜい数百円から数千円程度でしょう。

通常は必要経費についても定期的に家庭裁判所に報告するので、こうした不適切な行為を報告したとすれば、当然に家裁から指導が入りますし、場合によっては解任、刑事告訴されるなどの処分になります。

報道では、この弁護士は2007年9月に後見人に就任し。その後、2010年3月に1000万円の預金を解約し自分の口座に入金、さらには不動産売却した代金2900万円も着服したとのことです。3年以上も前からこうしたことをしていたのに、明るみに出なかったのはなんとも不思議なことです。家裁へはどんな報告をしていたんでしょうか?

財産を守る後見人が、ましてや専門職後見人が、こうしたことをしてしまうのは何ともやりきれないものですね。

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