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2013年11月

2013年11月17日 (日)

左手のピアニスト

左手のピアニスト ~もうひとつのピアノ・レッスン~

11月16日のNHK Eテレで放映された番組です。登場する智内威雄さんはピアニストとして活躍していましたが、猛練習による影響から、局所性ジストニアという病気に掛かり、右手が思うように動かせなくなります。

機能回復訓練により日常生活としては右手は使えるようになりましたが、ピアニストとして右手を使うことには困難となりました。一方で、もう元には戻れないということから不安な日々を過ごしていましたが、あるとき左手のピアノ曲に出合います。このことにより新たにピアノと向き合うようになり、現在は左手のピアノストとして活躍し、さらには左手のピアノ曲を広める活動もしています。

番組の中ではたくさんの、左手による演奏が紹介されていましたが、そのどれもが両手で弾いた音楽と変わらない音楽に聴こえます。彼のホームページには、技術的には指の数が半分になるため出せる音は限られるが、音の質は半分になるわけではない。むしろ違った世界を描くようになり、音がゴチャゴチャしないぶん、すっきりした演奏になるといっています。

そして、弱点は個性になるということと、左手のピアノ曲は障害者のためだけでなく健常者も挑戦できる質の高さがあるとも言っています。

障害を持つことによって向き合うこととなる障害受容、価値の転換といったことは大きな課題となります。彼はこういった課題を自分自身の力で試行錯誤しながら変えていったのでしょうか。左手のピアニストとして、左手のピアノ曲を発掘・広める活動によって、多くの人と出会い、そこからさらに世界を広げているのだと思います。

再放送は11月23日(土)(金曜日の深夜)の予定です。NHKのHPでご確認ください。

2013年11月 5日 (火)

認知症と電車事故による賠償

少々、前のニュースですが、

2007年、愛知県内で認知症を持つ男性が電車にはねられ死亡した事故がありました。2000年から認知症の症状が出始めた男性は、徐々に要介護度が上がり、要介護4となりました。デイサービスに週6日通い、妻と長男の嫁が介護にあたっていました。事故は妻がまどろんだすきに家を出て、線路内に入り電車にはねられて死亡しました。

鉄道会社はこの事故により遅延が発生したとして、遺族に対し、720万円の損害賠償を求め、裁判となりました。裁判では男性の徘徊は予見できたと認定しました。裁判所の判決は鉄道会社の主張を全面的に認め、損害賠償全額を認める判決を下しました。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013082902000171.html

判決で賠償責任ありとされたのは、死亡した男性の妻と長男です。妻は85歳で要介護1でした。長男は横浜市在住でしたが、自分の妻を男性の近所に転居させ、介護にあたらせていました。自らも月3回ほど訪問し実質的に介護方針や体制を決めていたとのことです。

この男性には、長男以外にも子どもがおりました。介護を補助する子どももおりましたが、中には家族会議に参加せず、介護に関わっていない子どももいました。判決は長男以外の子どもは賠償責任なしとしたのです。

同じ家族でありながら、責任を持って介護に関わった者が賠償責任を負わされ、そうでなかった者が賠償責任なしとされてしまった判決です。自ら責任を負って介護にあたった長男はなぜこの電車事故でさらに賠償責任まで負わされなくてはならなかったのでしょうか?さらに85歳の要介護1の妻にまで賠償責任を負わせたのはなぜなのでしょうか?

介護の問題に対して家族はどう向き合っていったらよいのでしょうか。

2013年11月 2日 (土)

企業と社員

先日の読売新聞に「社員を幸せにする会社」という記事が載っていました。日本理科学工業と未来工業の2社が紹介されていました。私自身も経営者の端くれなので、この2社のことは本やテレビなどで紹介されて知っていました。

日本理科学工業は主にチョークを作っている会社ですが、社員の約7割が障害者の方々です。ユニークなのは仕事の方法を社員の一人一人の個性や力に合わせて工夫していることです。

また、禅寺の教えに沿って、人の幸せについて①人に愛されること、②人に褒められること、③人の役に立つこと、④人から必要とされること、の4つを理念として実践しているということです。

もう一社の未来工業は、「考える」ということを前面に出している企業です。

残業なし、ノルマなし、改善提案制度や、ホウレンソウ禁止(報告、連絡、相談)といったこれもユニークな理念の企業です。

それぞれアプローチは違っていても社員の幸せを考えている2つの企業です。どちらも共通するのは社員を全面的に信頼していることだと思うのです。

会社は「利益」を出さなければ、無くなってしまう存在です。グローバル社会の中で、企業の存続が難しい時代になってきています。社員に無理を強いている企業も少なからずあるかと思います。こうした時代背景の中で、社員を信頼し、社員を幸せを理念とする会社こそが、企業としても成長し長きにわたって続けられるということを、この2社は示しているのではないでしょうか。

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